【歯科衛生士のひよこ達へ】ゼロから始める保健指導
2021/07/02
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ご訪問ありがとうございます。
~自分を知って相手を知ると楽になる~
歯科業界専門の伝え方コンサルタント もろほしりつこ です。
私は今、歯科衛生士の養成校で教員をしています。
昨日、卒業生が学校に来てくれました。
彼女は今年で2年目の歯科衛生士です。
職場には先輩の歯科衛生士はおらず、同僚は自分と同じ2年目の歯科衛生士があと2名。
彼女の入職が一番早いので、彼女がリーダーだそうです。
院長先生や同僚との関係は問題なく、楽しく仕事ができているとのことでした。(よかった♡)
私との関係は、担任ではありませんでしたが、担当教科「歯科保健指導論」では3年間指導してきた教え子です。
そんな彼女が私に質問してくれました。
「お母さんへの指導ができないです!どうしたらできますか?」
院長先生はこれから「口腔機能発達不全症」に力を入れていきたいお考えだそうで、ここのところ子どもの患者が急増したそうです。
今日はこの疑問への回答を皆様に共有したいと思います!!
事例検証...2年目DHの場合
「例えばどんな場面で?」
と聞いてみました。
「仕上げ磨きを嫌がってさせてくれないんです。」というお母さんに、
「夜寝る前だけでもやれるといいですね。」と言うんですけど
「食べると眠くなってしまって、すぐ寝てしまうんです。困っちゃいます..」と言われると、
「困っちゃいますよね...」となってしまうんです。
彼女とお母さんの困った顔が目に浮かんできます。
本当に困っている彼女ですが、実は1つできている、いいところがあります。
わかりましたか?
「困っちゃいますよね...」
これです! 共感です!!
私はまず彼女を褒めました。
「できてるよ!」
そして
「そんなに悪くないよ。こう付け足せば、さらに次につながるよ。」
「私はまだ経験が浅くて、すぐにアドバイスができないんですけど、一緒に考えさせてください。 ここまで言えるとよかったね。」
と言いました。
彼女は眼を輝かせて聞いてくれています。
この姿勢…何でも教えてあげたくなっちゃいますよね!?
「歯科保健指導」はコンサルティング
「歯科保健指導」
そもそもこの名称がもう時代と合っていない感が否めません。
少なくとも私は好きではありません。(命名した方及びその関係者様ごめんなさい🙇)
「お口のカウンセリング」(センスないですかね?)
そんな感じです...
そう「指導」しようと思うから、できないのです!!
「指導」って、上から目線の言葉ですよね?!
今どき「指導」しようとする歯科衛生士は少ないとは思いますが
でもやはり有資格者として、プロとして、何かしらの新しい知識を伝えなければ...とは思っていませんか?
その気持ち、もちろんとっても大事ですが、ここはひとつ
「カウンセリング」
です。
- 共感する
- カウンセリング
- 提案する
①「共感する」はできていました。クリアです。
②「カウンセリング」
その方の背景(家族構成、家庭環境、生活習慣、健康観、趣味、好きな食べ物、お仕事の内容など)や具体的なお困りごとをできるだけ聞き出します。
なるべく、クローズドクエスチョンではなくオープンクエスチョンを使いましょう。
丁寧に何が問題なのかを一緒に整理していきます。
話しているうちに、お母さん自身が気づくこともあります。
「お風呂を食事の後にしてみたら、うまくいくかしら?」
とか
「食事の時間をもう少し早くしてみようかな?」
とか
自分から気づきを言わないお母さんに対しては
「お兄ちゃんに協力してもらって、お兄ちゃんの仕上げ磨きを先にしてみる、なんてどうですか?」
とか
「夕飯がすんだら、お父さんの歯みがきを○〇ちゃんがしてあげる、交代してお父さんが〇〇ちゃんの仕上げ磨きをする、なんてのはどうでしょう?」
と、提案します。
「それ、いいかもしれないですね?!やってみます!」
これで、成功です。
次回の来院時に
「いかがでした?」
これだけでいいのです。
そしてまた、①②③です。
繰り返しです。
エンドレスです。
定期検診を続けているうちに、子どもはどんどん大きくなり、歯は生え変わり、お悩みの内容もその都度変わります。
そのたびに①②③
エンドレスです。
エンドレスにできたらいい関係性ができているということ。
その母子はあなたの担当であり、あなたの勤める歯科医院は「かかりつけ歯科医」として選ばれていることになります。
いかがですか?
「歯科保健指導」って、コンサルティングですよね?!
教員の醍醐味とは
ここまでの話を、2年目の彼女は真剣な表情でメモを取りながら聞いていました。
それはそれは熱心に...
在学中の彼女は決して優等生ではありませんでした。
成績もですが、授業態度もです。
授業をお休みすることもありました。
その彼女から出た一言...
「もっとちゃんと授業に出てればよかった。今、授業が聞きたい。」
そこからは、教員の指導に納得できずに授業の途中で帰宅した話や、私の定期試験問題が難しかった話など、ひとしきり思い出話に花が咲きました。
最後にLINEでつながり、質問したいことがあったらいつでも母校を訪ねていいことを確認すると
安心した笑顔を見せて帰っていきました。
養成校の教員をしていて「嬉しい瞬間」の1つです。
関わった学生が成長した姿を見せてくれる、これは教員の醍醐味です♡
がんばれ!!歯科衛生士のひよこ達!!
願いは一つ
「世界中の全ての人のお口の健康を守りたい!」
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