新しいステージでのストレス対応!☘
2021/08/20
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こんにちは!
伝え方マスターの 寺田まゆみ です。
現在私は、介護現場で人材育成のお仕事をしています。
最近は、新卒新人だけでなく社会人経験がある中途入社の社員であっても、先輩社員の言動に対して、「どの様に反応したら良いのかが分からない」と、ストレスを抱えながら働いている新入社員が多い様です。
転職先での悩み~
これは、事業所の規模の大小に関わらず、新入社員が仕事に慣れるまでに、人間関係で悩みを抱え退職に発展するケースです。
私の職場には、“気軽に相談できる”【相談窓口】が設置されています。
ところが、新入社員からの相談は非常に少ないと聞いています。
【相談窓口】の担当者は、じっくり話を聞くことに徹します。
吐き出すことで相談者の気持ちが楽になり、聞いてもらえる人がいるだけで、もう少し頑張れる。前向きにもなれる。そんな、ガス抜きをするのが役割になっています。
次のステップは、相談者の同意のもと事業部門へ引き継ぎ、解決する流れになっています。
【相談窓口】の担当者が、こんなことを・・・
「先輩社員のコミュニケーションを監視し指導するよりも、新入社員に自ら判断し防御すべきものは防御してもらう、その方が近道だと思うけど?···」と。
先輩社員が、「新入社員のタイプに合った適切な指導」ができるとは思えないからでしょう。
確かに、新入社員の傾向はザックリと掴んでいても、一人ひとりのタイプまでは掴めないのが本音です。
すると、現場で教えているOJT担当者は・・・
「なぜ、私たちばかりが新人に合わせなければならないのですか」
「新人を教えるスタッフが疲弊しています」・・・など
こんなやり取りの中で、ネガティブ発言をする先輩社員が増えているのも事実です。
例えば、先輩社員が新入社員に、会社に対してネガティブな発言をする。
他の社員の悪口を言って、それに対して同意を求められたりもする。など
そんな時の対処法は・・・
そんな時、「どのような言葉を返したらいいのか」「どのように対処をすればいいか」など
入社直後の「採用時研修」で、あらかじめ教えておく必要があるのではないでしょうか。
ネガティブ発言に巻き込まれないように、次のようなフレーズをすぐ返せるように練習することが大切です。
・「わかりました。参考にします」
・「どうでしょう……。ちょっと考えてみます」
・「なるほどぉ……」、「そうなんですか……」(うんうん、と一人の世界に入るよう
に斜め上を見る感じで)
・「あぁ……」、「うーん……」(黙り込む)
・「あ、そういえば……」(全く違う話に変える)
一番してはいけない反応は、「肯定」「同意」
ネガティブ発言の社員の話を聞いている時に、一番してはいけない反応は、「肯定」、「同意」の言葉を自分が言ってしまうことです。
なぜなら、ネガティブ社員が経営者や上司などに不平不満を言う時に「新入社員の○○さんも、そう思うと言っていました。若い人は皆そう思っているんですよ」など
自分の知らないところで勝手に発言を利用されてしまう事があるからです。
しかし、新入社員が年長者の社員の発言に「それは違うと思います」、「先輩が気にされ過ぎじゃないですか」など
否定的な反応をすると、ネガティブ社員の怒りの矛先は、新入社員に向かってきます。
「あ、そう。わかった」と、それ以降一切声もかけてくれなくなり、新入社員は傷つきショックを受けます。
ネガティブ社員のマネジメントの難しいところは、その人なりの「正義」があり、理論上はつじつまも合っていることが多い点です。
ただ現実の会社経営というものは、理論上その通りにいかないことが多いです。
「あるべき論」と「現実の経営」の乖離から、人材育成の難しさを実感しています。
そしてネガティブ発言を職場でする人は、ご自身が置かれている立場や評価に満足していない場合もあります。
そのため、短期間で説得してネガティブ思考を変えてもらうということは至難の業です。
誤解を解いて関係改善をするには、ある程度の時間が必要になります。
そのため、こうした職場のネガティブ発言に対しては、「受け手側が上手にかわす」ことも必要になると言う事です。
【闘争】&【逃走】
これは、本来動物に備わっている闘争と逃走だと考えます。
どちらも“とうそう”と読みますが、タフになる必要とそうでない場合があります。
・ 立ち向かうストレス(闘争):遣り甲斐に繋がっている、乗り越える価値を感じる
・ 逃げるが勝ちのストレス(逃走):遣り甲斐と無関係で、理不尽、価値を感じない
今回は、ネガティブ発言をする人(ストレッサー)から新入社員を守るために、新入社員が上手にかわす、逃げるが勝ちのコミュニケーションのポイントを書いてみました。
新入職員だけでなく、逃げるが勝ちのストレスを感じたら、躊躇なく逃走しましょう。
これは、メンタルヘルスに重要なセルフケアの1つです。
是非、試してみて下さい。